T.D.R.Gとは | 東北デンタルリサーチグループ

T.D.R.G. とは

1960年、第2次世界大戦後の日本の歯科界は、その復興と共に技術に乏しく材料のない、まさに貧因のさなかにありながら、これからの新しい日本を担う青年歯科医が東京を中心に集まり、今後の歯科医療について研究するために、1960年、日本で最初のスタディグループが誕生しました。これが現在のC.D.C.であり、1962年には、大阪を中心としたスタディグループであるO.D.R.G.が誕生し、そして1964年には、山形県を中心とした東北地方には最初のスタディグループT.D.R.G.を創設したのであります。

その頃の日本の歯科医療は、Drilling, Filling and Billing。いわゆる、歯の悪い所に穴をあけて、つめて、そして患者さんに請求書を差し出すというような診療形態、Clinicaldentistryでありました。歯科医療のあり方、考え方、それに経済の成長とあいまって生物学的な歯科医療、Biological dentistryへと展開してきましたが、最近になって価値のある人間としての医療、Holistic dentistry、全人間的な歯科医療の創造という問題に直面しております。同時に、これと並行して歯科医術も細分化されて、いたる所で学術的な講演会や卒業後研修会が開催されているのが現状であります。

T.D.R.G.の内部においては、日本では最初のAppointment System時間約束制度を考案して、これを実行し、またT.D.R.G.独自の診療体系を考案し、患者さんの治療の進行状態を合理的に解明しました。また来院されるすべての患者さんさんに対しては、顕微鏡を使用して口腔常在菌を説明しながら、プラーク・コントロール・プログラム(P.C.P.)を実行して、徹底した患者さん教育を行って、患者さんのデンタルI.Qの向上に努めて参りました。

T.D.R.G.では、同じ職業の歯科医が、同じ目標に向って、問題や悩みごとをかかえている時は、全員で討議します。そのため短時間にそして明解に結論が出せるので、スタディグループの意義は大きいといえます。まして歯科医療という職業のなかで、患者さんを治癒という成功に導くためには、全員で討議することが最善の方法であると信じております。

現在、日本におけるスタディグループは、日本歯科医師会に登録し認定されているのは、285グループ、また各都道府県に登録されているのは、650グループであります。(1993年11月30日、日本歯科医師会の調査)これは、10年前に調査しましたものと比較しますと、ほぼ同じ数であります。スタディグループが増えない理由としては次のように言えると思います。第2次世界大戦後、日本は時代と共に大きく進歩して来ました。歯科医学の進歩もめざましく、全国各地で学会や研修会が瀕繁に開催されているために、以前のように卒後研修のためのグループリサーチの必要がなくなり、個人で研修ができるようになった為でしょう。しかし、患者さんの困難な臨床例の分析は、個人の力には限度があり、グループの中での診断が必要になるときがよくあります。また人間社会が進歩すればするほど社会環境が変り人間関係が疎遠になりやすくなりますので、私達は病人の痛む心を理解して、それを癒してあげるためにも歯科医同志のあたたかいコミュニケーションは必要であると思われます。

ビーチ先生は、歯科医が成功するためには、次のことができることであるといわれました。

 1.Treatment Planning.
 2.Dental Technology.
 3.Dental Administration.

そして、T. D.R.G.は、歯科の臨床哲学でありますパンキーフィロソフィーを再構築して、今まで以上に実践し、真の歯科医療人として貢献することを誓うものであります。

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